無限城地下どらま
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花月「……(不安なのか十兵衛の胸に顔をうずめる)」
十兵衛「・・・少し動くが、大丈夫か?」
花月「…ん…(僅かに頷く)」
ナレーション「それでも少し震えている花月を抱き上げて、反対側のドアから出る十兵衛」
弥勒(緋影)「おい、グズグズしていると逃げられるぞ(部屋の気配を読んでいる。)」
弥勒(夏彦)「確かこの部屋は向こうにも出口があったはず…回り込め」
「(チッ・・・ちゃんとあいつら、逃げたんだろうな?)」
十兵衛「花月・・・俺にしっかりつかまっていろ・・・」
弥勒(時貞)「…ふん、甘いな。…逃げられると思うか」
ナレーション「花月を連れて逃げようとする十兵衛の前に、時貞が立ちはだかる。」
弥勒(夏彦)「やっぱりこっちだったか」
ナレーション「今度は背後から声がして、十兵衛は退路を絶たれた。」
十兵衛「・・・くっ…」
「あ〜、もう何やってんだよ!?」
ナレーション「蛮は苛立たしげにそう叫ぶと、十兵衛の腕から花月を掠め取って、一目散にその場を去った。」
花月「あっ・・・!!」
弥勒(夏彦)「待て!」
効果音「タタタタ(蛮&花月移動中)」
花月「はっ放して!」
「少し黙ってろよ…逃げ切れねぇだろ?」
花月「あなたは恐い・・・」
効果音「ぽんぽん(頭を撫ぜる)」
「何にもしねーよ。安全な所行ったらオレはあいつ(十兵衛)を助けに行く。ホントはヤだけど・・・とにかくこの部屋に隠れてろ。絶対出るなよ。」
花月「あっ・・・・」
「なんだよ?」
花月「・・・・何でもない・・・」
「気になるじゃねーか」
花月「・・・・ボソ・・・ありがとう」
「おお。 じゃぁ行って来る。」
効果音「ばたん」
ナレーション「蛮が出て行って、何となく居心地が悪い思いをしていたその時!」
効果音「ガバッ!!!(後ろから羽交い絞め)」
花月「っ!!誰っ…んんんっ!!」
不動「クックックッ・・・・やっとチャンス到来だぜ」
花月「!!ッ…んんっ!!(口を塞がれていて、悲鳴が上げれない)」
ナレーション「邪魔が居ないので、ここぞとばかりに花月の肌をまさぐり始める不動。」
不動「へぇ?もうすっかり出来上がってるんだなぁ?クックック…これなら、慣らす必要はねぇな(ニヤリ)」
花月「んんんっ!(泣)」
効果音「ズッ・・・グチュッ・・・(奥に突き入れる音)」
花月「んっ・・・////んんんっ!!!」
ナレーション「声を上げる事も出来ず、不動の性急な動きに涙を流す花月。」
「花月!呼んできたぞ!」
花月「っ・・・!!(嫌だ・・見ないで・・・)」
不動「よぉ、美堂に飛針の。イイなぁ、このヒメの中はよぉ・・・クックック」
「てめっ!不動っっ!」
ナレーション「不動は2人に見せ付けるかのように、花月に執拗な愛撫と動きを加えた」
花月「んんっ!!・・ひ・・っ・・・やだああっ・・・////」
十兵衛「……(無言で飛針を構える)」
不動「イイのかい?コイツに当たるぜぇ?(見せつけるように足を開いて)ホラ、ちゃんと見てもらえよ?」
花月「うっ…あああっ!!(嫌だ…なんでこんな…)」
「……(邪眼をしかけると十兵衛にアイコンタクト)」
効果音「ザシュッ!!」
「ん?!何だ?」
不動「グッ…貴様ァ…!!」
花月「んっ・・ぁ・・・(中に熱いモノが流れ入るのを感じ、そのまま気絶)」
弥勒(雪彦)「……花月さんっ!(不動を斬ったのは雪彦)」
不動「邪魔すんじゃねェエエ!!」
十兵衛「貴様こそ花月に触れるなっっ!(飛針をなげる)」
「チっ・・・スネークバイト!!!」
不動「ぐぁっ・・・・(バタン)」
「やっと死んだか。」
十兵衛「花月!」
花月「・・・・・・っ・・・」
十兵衛「花月・・・?」
花月「だめっ!触っちゃダメ!」
ナレーション「泣きながら、後ずさる花月。」
十兵衛「どうしたんだ、花月!それに、その・・血が・・・出ているから・・・」
花月「触っちゃ…ダメだよぉ…もうダメだから……」
ナレーション「十兵衛から後ずさる花月に雪彦は自分のコートを脱ぎ、花月を包み込むようにして優しく抱きしめた。」
弥勒(雪彦)「花月さん…落ち着いて下さい」
ナレーション「花月は力無く雪彦にもたれる」
弥勒(雪彦)「申し訳ありませんが、しばらく僕と花月さんの二人っきりにしてくれませんか?」
十兵衛「・・・あ、ああ。・・・頼む・・・」
ナレーション「そう言うと十兵衛は振り返りながら部屋を出る。」
弥勒(雪彦)「花月さん、とりあえずシャワーを浴びましょう」
ナレーション「蛮と十兵衛が去り、二人っきりになった時、雪彦がそう切り出してきた。」
花月「うん…そうする……」
ナレーション「一方その頃、蛮と十兵衛の2人は」
十兵衛「花月・・・・・。」
「・・・おいおいおい、針使い、そうドヨ〜ンとしてんじゃねぇよ。」
銀次「雪彦くんがいるんだから、カヅっちゃん安心だよー?」
十兵衛「ゥゥゥ」
銀次「ホラ、元気出しなよ」
「お前がそんなんでどーすんだよ?」
十兵衛「でも俺は・・・また、花月を守ってやれなかった・・・(どよどよ〜ん…)」
銀次「そんなこと無いよ!十兵衛はかずっちゃんのために頑張ったよ!!」
十兵衛「でも・・・花月は俺に「触れるな」と言った・・・嫌われたのかもしれない・・・」
「そんなこといってっと俺がもらうぞ!!」
十兵衛「え?!うっ・・・それは・・・嫌だ・・・」
「ったく。なんでオレがライバル励ませなきゃなんねーんだよ(ムカムカ)」
銀次「だって蛮ちゃんお人好しだもんねー 文句言いながらも十兵衛助けてるしね」
「うるせー///」
十兵衛「貴様・・・本当はいい奴なんだな・・・」
「本当はって何だよ……」
十兵衛「もっと危険な奴かと思っていた(きっぱり)」
銀次「その判断は正しいよ(度キッパリ)」
「ぎ〜ん〜じ〜(怒)」
銀次「なぁに〜?」
「人様が誤解を招くような発言してんじゃねーよ(銀次のこめかみグリグリ攻撃))」
銀次「イダダダダダダッ!ば、蛮ちゃんギブアップゥウ!!」
弥勒(雪彦)「五月蝿いですよ……(部屋から顔を覗かせながら)…花月さん、ようやく眠ったトコロなんですから(手招きして3人を部屋に入れる)」
ナレーション「部屋のベットには湯浴みを済ませ、綺麗になった花月がグッスリと眠っている。」
弥勒(雪彦)「とりあえず、十兵衛さん、中に入ってください。」
十兵衛「あっ・・・ああ。」
ナレーション「雪彦に促されて、十兵衛は部屋の中に入った。」
弥勒(雪彦)「・・・今はぐっすり眠ってますから、しばらく休ませてあげてください。精神的にも、肉体的にも、かなり疲れているはずですから」
ナレーション「そう言って、雪彦は少し厳しい顔になった。」
弥勒(雪彦)「言っておきますけど、『そういうこと』も控えて下さいね。…今は、誰にも触れられたくないでしょうから」
十兵衛「…お・・俺は別に…(おたおた)」
弥勒(雪彦)「…お話はそれだけです。とりあえず、花月さんには僕が付き添いますから、あなた方は外で見張ってて下さい。」
ナレーション「そう言って、雪彦はパタンとドアを閉じた。」
十兵衛「・・・花月・・・・・」
「そんなに心配なら、オメーだけでも傍にいてやればいいじゃんよ。」
十兵衛「だが…彼があのように言っているのであれば、それに従った方が…」
「あのなぁ、花月チャンが好きな奴が傍に居ちゃワリィのかよ?」
十兵衛「…いや、だがやはりやめておこう。…今はこの場を確保することが俺の役目だ」
「…ハイハイ。…しゃーねーな」
ナレーション「あきれたようにそう言って、蛮はその場に座り込む。」
「…付き合ってやるよ。…ま、この借りはそのうち返してもらうとして、な」
効果音「カチャ(ドアが開いた音)」
弥勒(雪彦)「あの・・・・十兵衛さん。・・・その、出てもらって何ですが・・入って頂けますか?」
十兵衛「何か有ったのか?」
弥勒(雪彦)「貴方を呼んでるんですよ。うわ言ですけど…。」
ナレーション「言われて、部屋の中に入る十兵衛」
十兵衛「…花月?」
弥勒(雪彦)「・・・僕は外に出てますから・・・後はよろしくお願いします」
十兵衛「…いや、待ってくれ」
弥勒(雪彦)「…え?」
花月「…嫌・・・十兵衛…来ないで・・・僕を、見ないで…」
弥勒(雪彦)「花月さん・・・」
十兵衛「やはり俺は・・・・・」
弥勒(雪彦)「(ムカッ!)いつまでも、逃げれる事ではないですよ!…さぁ、そばに居てあげてください!」
花月「…う…」
ナレーション「雪彦の声に、花月は小さく身じろぎして目を開けた。」
十兵衛「…花月…?」
花月「…嫌!来ないで!!」
十兵衛「花月・・・・っ」
効果音「ばたん(雪彦が出ていった音)」
十兵衛「うっ・・・・・・(どうすれば・・・v)」
花月「来ないで!…今は、一人にして」
ナレーション「懇願するような花月の声に、十兵衛はぎゅっと拳を握って部屋を出た。」
十兵衛「…何かあったら…呼んでくれ。部屋の前にいるから」
花月「・・・・うん・・・・・ありがとう・・・・」
「・・・クスッ」
花月「え・・・っ・・?あっ・・・!!」
「一人になるなんて無謀ですよ・・・あなたを狙う人間は沢山いるのですから・・私のようにね」
花月「や・・・いやだ・・・来るな・・・」
「クスッ・・・来るなといわれても・・・(微笑)」
花月「もういいかげんに…。」
「それに、ここはこういうトコなんだよ。…諦めたらどうだい?(クスクク)それに今更、だしね?」
花月「・・・っ何が言いたい・・・っ」
十兵衛「花月?!何かあったのか?!」
花月「十兵衛っっ!!!!」
「どうした!?」
弥勒(雪彦)「お前は!」
「てめ! ナニしてやがる!」
「ナニって・・・もちろん、花月チャンを貰いに来たんだよ(ニッコリ)」
弥勒(雪彦)「……(無言で武器を構える)」
ナレーション「それを隙のない横目で見ながら挑発するように花月の耳を弄ぶ鏡。」
花月「!(ゾクッ)…やめろ(低く押し殺したような声で)」
十兵衛「花月!」
花月「もう僕に触るなぁぁあああ!!」
「な?!(命の危険を感じ取り素早く花月から離れる)」
十兵衛「花月っ!落ち着け!!」
ナレーション「十兵衛の声は届かず、その場にいる4人に攻撃してしまう。」
十兵衛「花月!!」
弥勒(雪彦)「あ・・・危ない!十兵衛さんっ!」
花月「・・あっ・・・!!」
ナレーション「鏡、蛮、雪彦は花月の攻撃から身を守るのが精一杯だったが、幼馴染みの技を知り尽くした十兵衛は攻撃の合間をぬって花月に近付き、落ち着かせるように抱きしめた。」
花月「十・・兵衛・・・・十兵衛っ・・・・!!」
ナレーション「我を忘れて自分の身を守ってくれていた雪彦どころか最愛の十兵衛にまで手を出したことに気が尽き茫然自失する花月」
花月「僕・・・僕・・・あ・・・」
十兵衛「大丈夫だ…大丈夫だから、落ち着け、花月。」
花月「いやだっ・・・!!くるなっ・・・!!!」
十兵衛「花月!!!」
花月「や・・・あああっ・・・!!あ・・・(そのまま気絶)」
「オイ・・・大丈夫か・・・?」
十兵衛「・・・どうやら、気を失ってしまったようだ」
「・・・・ここ(無限城)でるか?」
弥勒(雪彦)「その方が良いのでは・・・?」
十兵衛「花月・・・・・」
「あー…吃驚した…」
「って、テメェの所為だろうが〜!!!」
「ここからでる? MAKUBEXが許さないと思うよ。」
「うるせーとりあえずお前殺す!」
「(クスクス)冗談、君に俺が倒せるかな?」
弥勒(雪彦)「ここは僕に任せてください(にっこり)花月さんを安全な所に連れて行ってあげてください!」
「おうっ!行くぞ!でっかいの!(十兵衛の事)」
十兵衛「あ・・・ああ、(花月さん抱え上げ)」
「うーん、じゃあさ、花月くんの事は諦めるから…雪彦くんだっけ?相手してくれる?」
弥勒(雪彦)「えっ・・・・あっ・・あのっ・・・」
「僕はあっちの部屋には居ないからさ、ココじゃないと・・・(クスクス)」
弥勒(雪彦)「えっ…ち…ちょっと……。」
ナレーション「鏡はニッコリ笑うと、雪彦をあっという間に押し倒した。」
弥勒(雪彦)「ちょっと・・やだっ・・・あっ!!(まぁ、時間稼ぎにはなるだろうけど・・何故〜!!)」
「まーまー、花月くんには手出さないから」
弥勒(雪彦)「はぁっ・・・・////あああっ・・・!!」
ナレーション「雪彦の妙に色っぽい声を聞かなかった事にして蛮、十兵衛と十兵衛に抱えられている花月は部屋を後にした……(汗)」
「おいっ どっちに行きゃーいいんだよ?(走りながら)」
十兵衛「こっちだ・・・確かこっちに・・・。」
花月「んっ・・・十・・兵衛・・・?」
十兵衛「気が付いたか・・・?大丈夫か?」
花月「うん・・・・さっきは・・ごめん・・・・。」
十兵衛「いや、それは構わないが…。」
花月「…下ろして……それと…もう僕に構わないでね。」
「…おい、ふざけんなよ(花月の胸ぐらを掴みながら)」
十兵衛「お、おい!?」
「俺もこいつ(十兵衛)もテメェを助けようと必死なんだよ!それを無駄にしようってのか?!」
花月「それは…悪いとは思います。でも…僕にかかわればもっと貴方も十兵衛も大変な事になるでしょう?」
「『貴方』が、『十兵衛』がって綺麗事言ってんじゃねーよテメェは!!」
ナレーション「掴んだ胸ぐらを増々強く握りしめ、花月の顔が苦しそうに歪む」
花月「・・…」
弥勒(奇羅々)「あらあら、こんなところで呑気に痴話喧嘩?」
ナレーション「奇羅々はそう言って、蛮の手を花月から外させる。」
弥勒(奇羅々)「女の子(違)に乱暴は良くないわよ?」
「オメーは黙ってろ、奇羅々」
弥勒(奇羅々)「あら、私は親切で言ってあげてるのよ。…アニキたちが探してたから」
ナレーション「奇羅々の言葉に、蛮はちっと舌打ちして、花月への追及を先延ばしにした。」
「ホラッ、とっとと行くぞ!」
十兵衛「花月…頼むから、あまり困らせないでくれ。」
花月「でも、僕はもう・・・・」
十兵衛「花月っ!!!(ちょっと怒り気味)」
ナレーション「十兵衛の声に、花月はびくっと肩を震わせる。」
弥勒(奇羅々)「ホラ、アンタも苛めてんじゃないわよ。…アニキたちに追いつかれたくなかったら早く行きなさい」
十兵衛「……」
ナレーション「沈黙を続ける十兵衛に苛立って、奇羅々は十兵衛の腕から花月を奪い取った。」
弥勒(奇羅々)「…先行くわよ」
十兵衛「花月…」
「たっくやっかいな事になってんなー。」
弥勒(奇羅々)「…ところでアンタたち…出口、知ってるんでしょうね?」
ナレーション「一瞬、固まってしまう一行。」
「地震万万に進んどいて、出口知らねーのかよ!?」
弥勒(奇羅々)「アンタこそ先頭切って走ってたくせに、出口がわからないなんていうんじゃないでしょうね!?」
十兵衛「…美堂…今更だが、それを言うなら『自信満々』だ」
「今更冷静にハズしたツッコミ入れてんじゃねえ!」
弥勒(奇羅々)「そーんな事で花月ちゃん守れるのっ!」
「・・・・」
弥勒(奇羅々)「手分けしたい所だけどわかれると危険だしねぇ」
花月「あの・・・こっちの方に・・・出口があるよ」
弥勒(奇羅々)「……本当ね…でも出れるかしら?マクベスとかなんとかが出れないとか言ってたような…。」
MAKUBEX「その通りだよ。」
「でたぁ!!!」
MAKUBEX「花月くんに怪我させたくないから忠告しとくね♪その扉に触れると超高圧電流が流れてるんだよ。あっ!ゴム手袋とかしても溶けちゃうから無駄だからね。」
花月「……ねえMAKUBEX…僕がMAKUBEXの所に行くからこの二人はここから出してくれる?」
十兵衛「花月!!」
「・・・ざけんなよ?コラ」
花月「もういいんです…二人ともありがとう。大好きだよ。」
MAKUBEX「随分と聞き分けがイイんだね?それとも、その2人を守る為かな?」
花月「どうだっていいでしょう?さぁ、何処でも連れて行ってください。」
MAKUBEX「いいよ、じゃあこっち来て。花月くんが僕の部屋に来たらPCでそこの電流解除してあげる。」
十兵衛「くっ・・・・・花月・・・」
「・・・・・(イライラムッカ〜!!)待てよ・・・」
花月「何…?あっ…!!」
ナレーション「蛮は怒って花月の腕をつかむと十兵衛のほうに放り投げた。」
「ッチ・・・見ててムカつくんだよ!好きなら好きで、とっととくっ付いてしまえ!!」
MAKUBEX「へーえ、やさしーんだねぇ?」
「それ以上無駄口叩いてみろ。お前の顔を原型のこんねーくらいぐちゃぐちゃにしてやるよ。」
MAKUBEX「そしたら一生ここから出られないよ♪」
花月「だから僕がっ・・・っ!!離して、十兵衛!!」
十兵衛「花月っ!頼むから自分を慕ってくれ!」
「さっさとここ開けろ。 マジでやんぞ。」
MAKUBEX「はぁーい 分ったよー やればいいんでしょ? でもね、二人しか通してあげないよ☆ へへっ」
花月「十兵衛っ!もう離してっ!お願い!!」
ナレーション「花月の言葉を無視して、十兵衛は力強く抱き締める。」
十兵衛「お前を放すくらいなら、死んだ方がマシだ!!」
「絃巻き…ココから無事に出るのにはテメェの手助けが必要だ。教えろ…電流を操る融通コードを…」
十兵衛「MAKUBEXと二人よくコンピュータを操っていた貴様なら分かるだろう?」
花月「本当に・・・もう・・いいから・・・・」
「これ以上世話を焼かせたらぶっ殺すぞ…」
十兵衛「手段が有るウチは諦めるな!……四天王だった貴様のよく口にした言葉だろう…」
花月「・・・・(無言で首を振る)」
「いいのか?これ以上世話を焼かせたら『飛針の兄ちゃん』ぶっ殺すぞ!」
弥勒(奇羅々)「あんたそれ脅し…」
花月「もういいんだ・・・どうせ、僕はもう・・・・」
十兵衛「花月…貴様は自分で言っていた言葉を違える気か?」
花月「…………」
弥勒(奇羅々)「あーもう!グチグチとイジケている奴なんて放っておけば?」
ナレーション「奇羅々は花月に近付くとズズイッと顔を近付ける。」
花月「っ・・・何ですかっ・・・」
弥勒(奇羅々)「(低く囁く声で)ほぉら、たったコレだけのあたしの仕種で顔を背ける奴が、天才少年の陵辱に耐えられるの?」
花月「…!」
弥勒(奇羅々)「イヤなら嫌でみっともないくらいに足掻きなさいよ…抵抗することがそんなに格好悪い?あたしにしてみれば今のあんたの方が格好悪いわよ!」
十兵衛「花月・・・・・。」
花月「…………融通コード…探すの手伝ってくれますか?」
「やれやれ…やっと、その気になってくれたか…(嬉しそう)」
MAKUBEX「(ぶすぅ)何コソコソ話してるのさ!!」
弥勒(奇羅々)「秘密v」
花月「・・・多分、・・・ここか、ここかと・・・・」
十兵衛「そうか・・・・よし・・・」
「んじゃ、頭の悪そうな飛針の兄ちゃんと奇羅々は護衛にまわっておけや。作業は俺と絃巻きでやるから。」
弥勒(奇羅々)「どう言う意味よぅ!!(ぶう!!!)」
十兵衛「……(何も言えない)……」
ナレーション「蛮と花月の二人はドライバー代わりに十兵衛から飛針を借りて作業に移る。」
MAKUBEX「ちょっと・・・あっ!!何してんのさ!!」
弥勒(奇羅々)「ちょっと!!早くしなさいよ!!」
「うるせー…騒ぐな!間違えるだろっ!」
花月「コンピュータの弱点だよね…コード一つで全てがパーになちゃうんだから……」
「全くだな。・・・よっしゃ、終ったぞ!!」
花月「ふぅ・・・。」
MAKUBEX「(むっか〜!!)・・・・あのさ、ボクが持ってるパソが、コレだけとは思ってないよね?(ノートを出す・・・)」
「げっ・・!なんちゅーガキだ・・・」
MAKUBEX「そ・れ・か・ら…そっちを解除したって平気だよ♪呼び電源は色んなところに設置してあるし…花月くんに教えてない方法でしか解除できないものもあるんだよ。」
花月「・・・うそ。」
MAKUBEX「ほ・ん・と♪パスワードとかも知らないでしょ?だから花月くんは僕のものになるしかその人達助けられないよ。」
十兵衛「くっ・・・・(マクベスを押さえ込んで)花月!そいつと行け!!」
花月「十兵衛っ!!」
「チッ・・・(花月を抱え上げる)」
花月「なっ!」
弥勒(奇羅々)「でも、PCって・・・衝撃にも弱いと思うわけよ♪」
ナレーション「嬉々とした顔で槍を振り回し、次々と破壊活動を繰り広げる奇羅々さん。」
弥勒(奇羅々)「ホラッ!ボサ〜ッとしてないで、とっとと行きなさい!!」
MAKUBEX「馬鹿だな〜…ここだけにあるわけじゃないし…壊しちゃったら扉開かなくなる事もあるし・・・電流が上がっちゃう場合もあるよ、まあ消える場合もあるけどさ。」
十兵衛「だが、時間稼ぎにはなる。」
花月「十兵衛!!!」
十兵衛「行くんだ・・・花月」
弥勒(奇羅々)「ドアが開いたわよ!!早く行きなさい!!」
「あいつが好きならとりあえず今は行くぞ!」
花月「うっうん!」
ナレーション「花月は不安そうにするものの蛮と十兵衛に従って大人しくその場を去る」
MAKUBEX「全く・・・外に出たって、逃げれると思っているのかな?」
十兵衛「……貴様は花月を無理やり自分の物にして何が楽しいんだ………。」
MAKUBEX「楽しいよ♪ だって、僕、花月好きだし  好きなものは手にいれたいって思って当たり前でしょ?」
銀次「その考え方って悲しくないか?」
MAKUBEX「そう?所詮この世のナカは弱肉強食なんだよ。弱いものは喰われて強いものが生きのこるってね♪ ってかさぁー、これって時間稼ぎナ訳でしょ?だったら意味無いよ?だってあっちにはとっておきのTrapがしかけてあるからね♪今ごろは・・・」
銀次「なにをしたんだ? MAKUBEX!!」
MAKUBEX「ぎ・・・銀次さん!!」
銀次「MAKUBEX!!! 言えっ」
MAKUBEX「っ・・・教えないよっ!!」
銀次「MAKUBEX・・・言うんだ。 言ってくれ。」
MAKUBEX「ばいばいっ」
効果音「シュッ(MAKUBEXが消える)」
銀次「MAKUBEX・・・・」
十兵衛「クソッ・・・花月・・・!!」
弥勒(奇羅々)「いー度胸じゃない…あのガキ…」
ナレーション「奇羅々の殺気を含んだ笑みに一同思わずゾッとする。どうやら奇羅々はMAKUBEXの人をバカにしたような発言に怒っているようだ。」
十兵衛「とにかく、外にでるぞ!」
弥勒(奇羅々)「天野銀次!MAKUBEXが行きそうな場所は?」
銀次「え、えっと…良く行く場所は知ってるケド…」
十兵衛「そんなトコロに行くか…?…普通は自分だけの秘密の場所とかに行くものではないのか?」
弥勒(奇羅々)「ああいう頭の回転が早い人間ってのは「こんな場所にいるハズがない」って場所に行くものよ!」
銀次「どうかな〜・・・?とにかく、行ってみよう!!」
ナレーション「その頃、蛮と花月さんは・・・・」

花月「あ・・・・・あの・・・・・・(///)」
「何だ?」
花月「えっ…えっと……」
「・・・ちゃんと言わねーと判んねーだろが!」
花月「えっと・・・あの」
「だからなんだよ?」
花月「・・…」
「はっきり言えよ!」
ナレーション「口篭もる花月に、詰め寄る蛮。」
花月「・・・助けてもらったことに関しては,御礼を言っておきます。…ありがとうございました」
ナレーション「素直な花月の態度がこそばゆいのか、蛮はそっぽをを向いた.」
士度「…花月、こんなところにいたのか」
ナレーション「不意に声を掛けられて振り返ると、どうやら無限城中を走り回って花月を探していたらしい士度が、息せき切りながら駆け寄ってきた。」
「よぉ、猿マワシ。聞きたいんだが、ここは一体何処なんだ?…外じゃねぇみたいなんだが」
士度「ココはまだ、仮想空間の中だ。…所々にトラップもあるみて−だし」
花月「…士度、わかるの?」
士度「…ああ。オレが出口まで案内するから、はぐれんなよ」
「とりあえず、しっかり掴まっていろよ、花月」
花月「あっ…うん。士度…十兵衛の居場所分かります?」
士度「ああ。」
花月「十兵衛・・・はやく逢いたい」
「・・・・(何だか複雑)」
士度「(…血の匂い……?まさか…十兵衛の奴…)」
十兵衛「くっ・・・・」
弥勒(夏彦)「ふっ…俺たちが(弥勒兄弟の事)来た今貴様に勝機はないぞ…死にたくなければ花月の居場所を言え……。」
弥勒(奇羅々)「ちょっと〜!!なんで私まで攻撃すんのよ!」
弥勒(時貞)「お前がそいつ(十兵衛を見下して)の手助けをするからだろう?」
花月「じゅ・・・・十兵衛っ・・・むぐっ・・・」
十兵衛「かっ…花月……お前逃げたはずじゃ………。」
「(花月の口を塞ぎながら)バカッ!!何で大声出すんだよ!!」
ナレーション「花月は蛮を振り払って十兵衛のもとに駆け寄る。」
弥勒(緋影)「・・・出てきたか」
弥勒(奇羅々)「あっ・・・バカ〜!!何で出てくるのよ〜!!」
花月「子供の頃からの親友を放ってはおけませんよ…」
「親友・・・ねぇ(ふぅ〜)」
花月「十兵衛!!・・・十兵衛、無事か??!」
十兵衛「花月・・・何故来た・・・」
ナレーション「十兵衛の問いかけに花月はニコッと笑う。」
花月「自分の事なのにただ逃げるだけなんてイヤなんだよ。さっき、奇羅々さんに言われた通り、格好悪いくらいに足掻いて行こうと思う。それを…手伝ってくれないか?」
十兵衛「…当然だ。俺は貴様を守る!」
弥勒(奇羅々)「う〜ん、らぶらぶねぇ〜」
花月「奇羅々さん、色々とありがとうございます。(ぺコリ)」
ナレーション「言われた奇羅々は驚くが、不意に『にっこり』と笑うと花月の唇に軽くキスをした。」
弥勒(奇羅々)「お礼ならコレで十分♪」
花月「あっ・・・あのっ・・・////」
ナレーション「今までとは違う柔らかい唇の感触に花月の顔が真っ赤になる。」
十兵衛「(ちょっとだけヤキモチ・・・・)とにかく、ここから早く・・・痛っ・・」
花月「十兵衛…キミ一人を置いてくなんて出来ないよ。」
「なんなら担いで行ってやろうか?」
花月「お願いします。」
弥勒(奇羅々)「とりあえず、ココは私が引き受けてあげるから、早く行きなさい!」
「おう、任せたぞ!」
ナレーション「蛮はそう言い残して、その場を去った。」
効果音「(場所は変わって、どこかの一角)」
士度「・・・ホラ、終わったぞ」
ナレーション「つっけんどんにそう言って、士度は十兵衛の手当を終えた。」
十兵衛「あぁ、ありがとう」
士度「どういたしまして」
効果音「そのころMAKUBEXは・・・・・」
MAKUBEX「このまま、すんなり帰れると思ってるのかな」
ナレーション「不穏な笑みを浮かべていた」
花月「くしゅんっ!!(くしゃみさん)」
十兵衛「大丈夫か、花月」
花月「なんか寒気がする…。」
「…寝間着(浴衣)だけだから、風邪でも引いたんじゃねぇのか?(シャツをかける)」
花月「………」
十兵衛「・・・熱はないか・・・?(といって額に手をあてる)」
士度「どうなんだ?十兵衛」
十兵衛「いや…熱はないが…(精神的にまいってるな…)」
効果音「ピンポンパンポン♪(スピ−カ−から聞こえてくる)」
MAKUBEX「やぁ、みんな元気? これからゲ−ムを始めるよ♪ 銀次さんも聞いてるよね? このゲ−ムにはあなたにも参加してもらうよ♪ ゲ−ムの参加者は、花月、美堂蛮、銀次さん、十兵衛・・・それにDrジャッカルだよ。 ルールは・・・」
花月「えっ・・・・?」
「ガキが今度は何するつもりだ?」
十兵衛「こんな時に、一体何をしようというんだ?」
士度「無視して帰るか…」
ナレーション「士度の言葉に一同は無言で頷いた。」
弥勒(時貞)「お前ら俺達の事無視してないか?さっきからずっといただろう!」
弥勒(緋影)「全くだ。」
銀次「…そうだっけ?」
ナレーション「銀次のボケに、2人は殺気だつ。」
「…まあ、とりあえず…帰るか」
士度「…ああ、出口はこっちだ」
MAKUBEX「…待ちなよ、士度クン。…そうだね、せっかくだからキミにも参加してもらおうか」
士度「興味ねぇ。」
MAKUBEX「まあ、そう言わずに。・・・ホラ、ゲームスタートだよ」
ナレーション「士度の言葉など聞こえぬそぶりでそう言って、MAKUBEXは通信を切った。」
効果音「ガシャーン!!」
ナレーション「何かが落ちるような音がして、その場にいた人間は不可解な空間に閉じ込められた。」
「なんだ!?」
MAKUBEX「…とりあえず、花月は預かっておくよ」
ナレーション「言葉と同時に、一同の視界から花月の姿が消えた。」
花月「!!みんな・・・!!」
ナレーション「花月さんの声は皆には届きませんでした・・・。」
MAKUBEX「クスクス・・・・・楽しんでってね〜♪」
「・・・なめやがって!!!」
十兵衛「花月っ!!・・・くそっ・・・」
「あのやろ〜〜〜〜」
士度「ちきしょう!ヒュィッ」
効果音「ばさばさっ!!(鳥が飛んで来た音)」
士度「花月を探すんだ!」
ナレーション「鳥達は士度の言葉を理解して、四方に飛んで行く。」
弥勒(時貞)「俺達まで巻き込むとは…大した度胸だ、あのガキ」
MAKUBEX「あ、言い忘れたけど。10分いないにでないと、次の空間に自動的に飛ばされるから♪ じゃぁ がんばってね」
弥勒(時貞)「なんだと!?」
弥勒(奇羅々)「ナメてんじゃないわよ!!!!」
「とにかく行こうぜ、ココに居ても始まんねェよ」
ナレーション「その頃、MAKUBEXに捕まってしまった花月さんは…。」
花月「・・・んっ・・・・」
MAKUBEX「いらっしゃい花月。」
花月「MAKUBEX! なんでこんな事を!!」
MAKUBEX「・・・・今は言えない。じゃぁ ボク作業があるから♪ ゆっくり休んでねー」
ナレーション「そういって別の部屋に行ったMAKUBEX。しかし、部屋にはちゃんと鍵をかけて行った様だ。」
花月「「今は」・・・・何を考えているんだろう・・・?」
弥勒(雪彦)「(小声で)花月さん」
「(更に小声で)やぁ」
花月「えっ・・・何でここに・・」
弥勒(雪彦)「それは、企業秘密って事でv」
「同じく♪」
花月「ところで・・・その・・大丈夫ですか・・雪彦さん・・・」
弥勒(雪彦)「一回や二回くらいじゃ、僕大丈夫ですよ。兄さん達のしつこさに比べれば楽です(キッパリ)」
「んじゃ、もうちょっとヤレば良かったかい?」
弥勒(雪彦)「それは又の機会に(にっこり)とりあえず、ここから逃げましょう、花月さん」
花月「え・・・でも、どうやって・・・」
「それじゃちょっとこっち寄ってもらえる?」
花月「あっ・・・はい・・・(鏡に近寄る)」
弥勒(雪彦)「それじゃ、行きましょう鏡さん。」
「(ニッコリ)人使いが荒いんだから…この分は高くつくよ?雪彦クン」
弥勒(雪彦)「僕の身体でよろしければいくらでもどうぞ。でも、花月さんはダメですからね」
花月「そ・・・そんなしれっと・・・(汗)」
弥勒(雪彦)「もう慣れっこですよ…あの兄さんと姉さんに遊ばれてから…。」
花月「・・・・・そんな・・・」
「そんな事言われても、花月君も一緒じゃないと意味無いじゃないか」
弥勒(雪彦)「僕では不服ですか?さぁ、時間が有りません、行きますよ!」
「しょうがないなぁ・・・まぁ、君も中々だったし、いいか」
花月「・・・・・・・」
ナレーション「鏡サンてば・・・・・・。(汗)」
弥勒(雪彦)「花月さんそんな顔しないで・・・」
花月「えっ…僕今どんな表情してたんですか……?」
「すっごい嫌そうな顔してたねぇ」
花月「・・・すみません」
MAKUBEX「(放送で)はいはーい! そこっ 邪魔しないでよぉ! 雪彦クンと鏡クンもゲ−ム参加決定!!! 
じゃッ 飛んでけー」

「(クスッ)俺に勝てると思ってるのかねぇ…行くよ、2人とも(シュッと消える)」
MAKUBEX「しまった!!・・・逃げられた・・・・(むっか〜)」
「クスッ・・・まだまだお子様だねぇ〜♪」
弥勒(雪彦)「何だかんだ言いっても、やはりバビロンシティの方なんですね(ちょっと感心)」
花月「MAKUBEXって頭は良いのだけど…人生経験少ないからソコを付けば出し抜けるんだよなぁ…(しみじみ)」
「流石、長い付き合いだけの事はあるね。」
ナレーション「ドサクサに紛れて花月の額にキスをする鏡。」
効果音「ごっ!!(ゆっき〜に後頭部を殴られた音)」
花月「……えーっと…」
「いいじゃないか、このくらい」
ナレーション「更にドサクサに紛れて花月の身体のらいをなぞっていく。」
効果音「↑身体のラインをなぞっていく。」
花月「あ、あの…ちょっ、と…あ!」
「感度が良いなぁ♪」
効果音「ゴスッ!!(ゆっきーの攻撃第2弾)」
「お礼に身体を触らせてもらうくらい良いんじゃないの?ねぇ、花月クン♪(耳に息を吹き掛けながら))」
花月「ふやぁ////」
効果音「ドカッ!!!(ゆっき〜の攻撃第3弾)」
弥勒(雪彦)「今度やったら、貴方の大切な所を蹴りますよ(にっこり)」
「ああ、恐い×2♪花月クン助けてー(花月に抱きつき)」
花月「ちょっと、待って…ん!////(鏡が微妙なトコロを触ったらしい)」
「やっぱり可愛いねぇ…ココなんかは…」
弥勒(雪彦)「蹴るんじゃなくて、切っちゃいましょうかね?(武器構え)v
セ「冗談だよ(ニッコリ)ああ、そんなマジに構えなくっても」
「雪彦さん、落ち着いて下さい…(焦り)」
「何?花月君、僕の事を庇ってくれるの?優しいなぁV」
「あっ・・・変な所触らないでくださいっ////」
弥勒(雪彦)「……さてと…(怒)」
MAKUBEX「何時までどつき漫才やってるのさ?」
ナレーショ「声と同時に、3人はどことも知れない場所に飛ばされた。」
弥勒(雪彦)「しまった!」
ナレーショ「辺りを見回して、花月がいないことに気付く雪彦。」
銀次「あれ、雪彦クン?」
リ「何でホスト野郎まで一緒にいるんだよ?」
MAKUBEX「(クスクス)ということで、姫君争奪戦、再開だね♪誰が一番先にボクのところにたどり着けるかな?」
弥勒(雪彦j「全く!!貴方の所為ですよ!!(鏡をボカボカ殴る)」
セ「あいたた…わかったよ、ちゃんとまた探すから」
リ「お前ら、いつの間にそんなに仲良くなったんだ?」
弥勒(雪彦j「仲良くないですよ!」
x「んなことどーでもいいから、遊んでないでお前らも出口探せよ!」
ナレーショ「焦りを隠せないのか、苛立った口調で士度が一同を怒鳴りつける。」
「偉そうに仕切んなよ」
弥勒(雪彦j「…いえ、確かにこんなことをしている場合ではありませんでした。すみません」
リ「・・・・・ちっ!!(苛立たしそう・・・)」
「ああぁぁぁ出口はどこ―――!!!カヅッちゃんはどこ―――!!!」
「騒ぐな(ゴキッ!!←殴った音)」
「きゅううう〜ん(泣」
ナレーション「だがしかし、実はMAKUBEXも花月が何処に飛ばされたか知らなかったのだ…(汗)
その頃、花月は1人でフラフラと彷徨い歩いていた…。
v
「ここは一体・・・・みんな、何処に行ったんだろう」
笑師「あれぇ、花月はん、どないしたんや?こない所で」
「え・・・笑師君!!(−−;君まで・・??!」
笑師「?なんや、どうしたん〜?(←よく分っていない)ちなみにココはかな〜り危険地域やさかい、
あんさんみたいのがうろついていたらあっっっという間に食われてしまいまっせ〜
v
「…えっと十兵衛とかの所に行きたいんですけど場所分かります?」
笑師「わははははは、そんな事かいな・・・・・・・・・知らん・・・」
「・・・あはは。そっかぁ。(はぁ・・・)」
笑師「気ぃつけてなぁー」
「…あの…ちょっと僕恐から一緒に行動してもいい?」
笑師「ん?別にかまわへんけど」
「よかった・・・・・一人じゃ不安で・・・、ありがと。(フワッと笑う)」
笑師「(ぽっ///)あ・・・ああ・・・・どういたまして(←ちょっと混乱)」
ナレーショ「二人はアテもなく歩きだした。」
効果音「バサバサッ!(鳥の羽音)」
「あっ、士度の鳥!(嬉しそう)」
笑師「ホンマや・・・あれ?・・・こっちに気付かんのか?」
ナレーショ「だが、笑師の心配は無用に終わった。鳥の方が花月に近付き、そのまま肩に止まったのだ。」
花月「もしかして、士度に言われて僕を探してくれたの?」
ナレーショ「花月に問われて、鳥は『その通りだ』と言わんばかりにチュピチュピ鳴いている。」
笑師「ほな、案内頼もかー♪」
「よかった・・・でも・・・」
ナレーション「花月に一抹の不安がよぎるが、振り払うように頭を横に振る。」
t「ん〜??どないした、花月はん??」
「うん・・MAKUBEXが・・ちょっとね・・・」
笑師「MAKUBEXがどないしたんや・・・?何かあったんたんかい?」
「んと……」
ナレーション「笑師相手には少々言いにくいらしい。」
t「まぁええわ、とりあえず行こか、花月はん」
「そうだね・・・でも、一体何処にみんないるんだろう・・・」
ナレーション「そしてその頃、他のメンバー達は…。」
「カヅっちゃああぁあああん(T T)」
「だあああ!!また、変な空間に移動したぞ(ムッキ〜!!)」
x「こうなってくるとキリがねぇな・・・・・ちっ!!」
リ「oi」
弥勒(雪彦j「何、いきなり外人になってるんですか?」
リ「うるせー!!…老い、ホスト野郎!あのガキどこにいるか知らねーのかよ!?」
セ「他力本願は良くないな。・・・ということで、オレはお先に失礼するよ」
ナレーショ「そう言って、鏡はふっと姿を消す。」
弥勒(雪彦)「あっ・・・待ちなさい!!貴方1人で行かせるのは不安すぎです!!(一緒にくっ付いていく)」
リ「…結局何だったんだ、アイツらは?」
「さぁ……」
ナレーション「あんたら、花月しゃん探さなくていいの〜〜〜???」
効果ケ「バサバサッ(鳥の羽音)」
ナレーショ「大きな音に振り返ると、士度が烏と何やら話していた。」
士度「出口はこっちだ。…早く出ねぇとまた飛ばされるぜ?」
弥勒(時貞j「…そうか、ご苦労だったな」
十兵q「キサマらはしばらくここにいろ!」
x「何やってんだ、置いてくぞ」
ナレーショ「そういった瞬間、空間がぐにゃりと歪んで、士度・銀次は蛮・十兵衛と分断された。」
MAKUBEX「(クスクス)楽しんでくれてる?」
ナレーション「MAKUBEX楽しそうだね」
MAKUBEX「ミスっちゃって花月クンを何処に飛ばしたかわからなくなったのが…痛いかな〜」
セ「やぁ、MAKUBEX(ニッコリ)」
弥勒(雪彦j「・・・見つけましたよ」
「あっ・・・雪彦君やっと合えたぁ・・・・」
笑師「あれ?変わった組み合わせやな〜」
セ「え・・・ひょっとして、初めに花月クンを捕まえたのは…(笑師を指して)君かい?」
t「・・・・・・・」
「捕まえたとは違う!」
弥勒(雪彦)「捕まえたと言うより…同行したって感じですね。それじゃぁ…」
ナレーショ「言うなり、雪彦は花月に抱きついた。その表情は楽しそうだ。」
弥勒(雪彦)「僕が最初に『捕まえた』と言う事で♪」
「あ・・・あのっ・・・/////」
「おやおや、それはヤラれちゃったなぁ(楽しそう)」
t「楽しそうやなぁ…」
MAKUBEX「(ムカ)・・・何だか、ボク、す〜っかり忘れられてない?」
弥勒(雪彦j「さっ、花月さんさっさと逃げちゃいましょ。」
「で・・・でもっ・・・・・」
弥勒(雪彦)「ん・・・どうかしたんですか?」
MAKUBEX「・・・・・・。」
ナレーショ「無視されたMAKUBEXは、面白くなさそうにカタカタとキーボードをたたいた。」
花月「…え…あっ!」
ナレーショ「いきなり、ふっと花月の姿が掻き消える。」
MAKUBEX「つかまえた♪」
花月「MAKUBEX・・・放して!!!」
MAKUBEX「離してって言われて、ハイそうですかって離すと思ってるの?」
ナレーショ「どうやら花月ちゃんピンチです」
MAKUBEX「…さて、誰が一番先にたどり着くかな?」
銀次「カヅッちゃん!」
ナレーショ「声と同時に、銀次と士度が部屋に駆け込んでくる。」
MAKUBEX「…銀次さん、か。そういえば、あなたはまだだったんですね」
ナレーション「その言葉に、一同はギョッとする。MAKUBEXはくす、と笑ってキーボードを叩いた」
MAKUBEX「『雷帝』のあなたのほうが、罪悪感を感じずに出来るでしょう?」
「えっ・・・えっ・・・!!!(う〜〜ん・・・カヅッちゃん欲しいのは事実だけど・・・そんな事したら
カヅッちゃん傷付くしなぁ・・・)」

リ「おい・・・マジかよ・・・」
「ま・・・まさか・・・銀次さんまで・・・」
銀次「え・・あ・・・うわあああ!!!」
「ぎ・・んじさん?」
銀次「んっ…」
効果ケ「ポムっ☆」
ナレーショ「MAKUBEXの主張と違って現れたのは「たれ銀次」だった。」
弥勒(奇羅々)「きゃ〜〜〜っ可愛いいい〜ん(むぎゅ)」
MAKUBEX「…うそ…(まともに引きつる)」
t「流石、銀次ハンやなぁ…(感心)」
MAKUBEX「え、笑師?!…あ……」
ナレーショ「現れたのは笑師だけではなかった。雪彦、鏡もいる。完全にMAKUBEXの計算外だ。」
士度「年貢の納め時だな??マクベスよぉ〜。」
リ「どうしたんだ、猿マワシ、何だかヤな奴の口調に似てるが…(汗)」
x「五月蝿い!きのせいだ!」
「MAKUBEX、いい加減にしないと…朔羅に言い付けるよ」
MAKUBEX「・…(まともに動揺)」
銀次「ところで蛮ちゃん、何時の間に異空間から抜けたの?」
x「…そーいや、隔離された連中の一部がいつのまにか合流してるな」
MAKUBEX「…そういえば、キミと一緒に閉じ込められた十兵衛は?」
リ「…あ、悪ィ。異空間に置いてきちまった。」
MAKUBEX「…いや、別にボクはいいんだけど…ココも大分騒がしくなってきたね」
ナレーショ「言葉と同時に、再び空間が分離される。」
花月「MAKUBEX!!」
MAKUBEX「‘まだ,負けるわけにはいかないんだ・・・じゃあ もっかい頑張ってきてねー♪」
「あ――十兵衛!!」
十兵衛「花月・・・?花月!!」
ナレーショ「何と、花月が飛ばされた所には十兵衛が居た!」
MAKUBEX「げっ!!間違えて一番厄介な所に飛ばしちゃった・・・」
花月「十兵衛♪(飛びつく)」
ナレーショ「飛びつくように抱きついてくる花月を、しっかりと抱きしめる十兵衛」
十兵衛「良かった・・・無事だったんだな・・・・」
「・・・うん。(はぁと)」
銀次「あっ・・・カヅッちゃん・・・十兵衛!!」
「良かったー銀次さんも一緒で。」
ナレーション「花月は離すまいと二人の腕にしっかりとしがみつく。」
十兵q「…これからどうするんだ?」
「ココの空間法則が大分判明出来たからね。脱出するよ十兵衛、銀次さん。僕に協力して下さい。コノ空間、厄介なようで実はシンプルな作りだったんですよ♪」
十兵衛「……裏がなければいいのだが」
「裏なんて絶対にあり得ないよ。とりあえず十兵衛、この空間の気配を探って下さい。歪みが絶対にあるハズだから。そしたら銀次さんは…」
ナレーション「花月の指示した通りに二人は動き出す。まず、十兵衛が空間の気配を探り…『歪み』に向かって銀次が思いっきり電撃を叩き込んだ。そうした結果……部屋の壁と言う壁が消えて……だだっ広い部屋に全員が揃った。」
x「なんだあ…?!」
「リアルな仮想現実だったんですよ。でも、さっき僕と美堂君の二人で電流の融通コードを切断したから空間に『ほころび』が出来てしまった。それを十兵衛が探し出して銀次サンが電撃を加えた事によってオーバーヒートによるショートを起こしたと言う訳♪もうプログラム自体を破壊したからヴァーチャルは作りだせないハズだよ。」
ナレーション「キャ−−−−−!!花月さん博識ィ〜〜・・・(ハ−ト乱舞)」
弥勒(雪彦j「よかった・・・・やっと抜け出せましたね」
セ「良かった…のかな、本当に?」
「(げっ……鏡!!!)」
弥勒(時貞)「おかげでオレ達も出られたしな」
弥勒(夏彦j「全員そろったぞ?さて…どうするつもりだ?」
「・・・もちろん・・逃げます!」
弥勒(奇羅々)「そうはいかないわよ――――!!!(花月に抱きつく)」
「なっ!」
弥勒(雪彦)「姉さん、ダメですよ。さっき、僕の方が先に捕まえたんですから。ねぇ、証人の鏡さん?」
セ「ん?ああ、そうだったね。仮想空間に迷いこんだとき、一番最初に花月クンを捕まえたのは確かに雪彦くんだったよ☆」
弥勒(雪彦j「と、言うわけで…諦めて下さい。姉さん(負けジト抱きつく)」
t「あの〜・・・始めに会ったんはワイなんやけど」
「そうですよね(笑師なら安全そうだし、雪彦くんでも大丈夫そう)」
「ちょっとまったぁ〜!!そんなん納得出来るか!!」
ナレーショ「蛮ちゃん乱入〜〜〜!!  そいでもって花月さん掻っ攫ったぁっ〜〜〜!!!」
十兵衛「花月っ!!貴様、花月を離せ!!」
「いやっ…放して!!!」
「ばーか!放せと言われてだーれがはなすか!」
ナレーショ「蛮ちゃんボソっと花月に言う」
「(ボソっ)アホっ あのままあそこに居たら確実に1回はやられるだろ? とりあえず今は逃げてあとで、十兵衛でも銀次にでも連絡とりゃいいだろ?」
「え?(意外な言葉にびっくり)」
「ったく・・・そんな役回りだよな(ちょっと哀しそう)」
「・・・・わかりました、ついていきます・・・・・」
「ほんじゃおれたちゃ消えるぞ〜♪」
弥勒(夏彦j「待て!!」
ナレーショ「夏彦の声を無視してとっとと蛮は花月を持っていった」
花月「(…とは言ったものの、信用していいのだろうか)」
リ「・・・着いたぜ」
ナレーショ「花月ちゃんは蛮ちゃんを疑っているようデス」
「花月・・・お前まだ疑ってるだろ?どうしたら信じてくれるわけ?」
「あんな事されたら・・・信じろ、と言う方が無理なのでは・・・?」
「ああ、今でも襲いたくてしょ〜がないくらいだぜ?」
「!?(ちょっと後ずさる)」
「…そんなに警戒すんなよ…(イライラ)」
「(怖くて涙眼)」
「泣くなよ・・・クソッ!!」
「(ムッ)泣いてなんか…いません」
「ほぅ…随分な態度だな……命の恩人に対して……」
「っ・・・あっ・・・・!!」
ナレーション「震える花月の腕を取り、乱暴に傍に有るベットに押し倒す蛮(キレてます)」
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