十兵衛「・・・貴様・・・まさか・・・!!」 花月「どうせ…何人もの人間が汚した体だしね…」 赤屍「・・・そう言う事ですよ、十兵衛クン」 花月「・・・あなたも、やったんでしょう?・・・僕の意識が無い時に・・・っ」 赤屍「御名答♪抵抗どころか腕を絡ませてくれましたよ。…詳しい説明聞きたいですか?」 十兵衛「・・・下種がっ・・・・!!!」 花月「どうだった・・・?良さそうにしてた・・・?」 赤屍「報酬は満足だった。…それが私の答えですよ。それでは」 ナレーション「にっこりと笑うと静かにその場を去る赤屍。」 十兵衛「・・・・花月・・・・・・」 花月「十兵衛、もう…僕を守ろうとしないで……」 十兵衛「花月・・・っ!!!」 ナレーション「そう言うと残酷なまでに優しく微笑む花月。」 花月「僕のせいで傷付く君を……見たく無いから、ね。」 十兵衛「そんなんじゃない・・・花月っ・・・俺は・・・」 花月「気持ちだけでも、嬉しかったから…だから…」 十兵衛「花月・・・っ」 花月「大丈夫、また舌を噛むとか…そんなバカな事しないから」 十兵衛「・・・させない、そんな事は・・・!!」 ナレーション「綺麗に笑って喋る花月。だが十兵衛は、その幼馴染みの瞳にうっすらと涙が浮かんでいるのを見逃さなかった。」 花月「あはは。ありがとう、十兵衛…」 十兵衛「花月、頼むから無理して笑わないでくれ……」 ナレーション「柔らかく花月を抱き込むと、抵抗もなく十兵衛の腕に収まった。」 花月「・・・あはは・・我慢しようと・・思って・・たのに・・・っぅ・・・」 十兵衛「我慢だなんて、花月・・・俺は・・・」 ナレーション「花月は抱きしめてくれている十兵衛にしがみつくと、肩を震わせる。泣いている訳ではなく …本当に震えているのだ。」 花月「……次は…誰なんだろ、ね…」 十兵衛「そんなのは・・・っ」 ナレーション「唐突に・・・乱暴に唇を重ねる十兵衛。顎を捕らえ、角度を変え、身体をというわけではなく、 キスだけが降らされる。」 花月「……じゅう…べ…?」 十兵衛「(キスの合間に)二度と・・・二度と俺から、離れようなんて思うな。花月、花月・・・貴様は俺の存在意義なんだ。」 花月「・・・・十兵衛っ・・・・!!」 ナレーション「十兵衛の言葉に感じ入ったか、花月の腕が彼の逞しい背に回される。」 十兵衛「人は存在意義を失っては生きていけないんだ。だから、傍にいてくれ、花月・・・。」 花月「傍に・・居てあげたい・・・・・けど・・・」 十兵衛「けど?」 花月「君に迷惑ばかりかけているから……」 十兵衛「別に・・・かけられてるとは・・・思わないが・・・」 花月「ありがとう。(にこり)」 ナレーション「天使の微笑をうかべる花月。」 花月「……十兵衛。僕も…君と一緒に居たい……」 十兵衛「花月・・・・」 花月「だから…だから…」 ナレーション「十兵衛の背に腕を回し、しっかりとしがみつく。」 花月「……少しだけでも良いから……このままで…」 十兵衛「花月・・・」 ナレーション「しがみついてくる花月を抱きしめ返そうとしたその時!」 弥勒(雪彦)「こんにちは……って、お邪魔でした?////」 花月「ゆっ雪彦クン・・・大丈夫だったんだね」 弥勒(雪彦)「ええ(にっこり)」 十兵衛「(……この状態でオレは如何すればいいのだ?)」 ナレーション「しかし予想に反して花月は十兵衛にしがみついたまま離れない。それどころかコトンと頭をもたせかけて来た。」 花月「良かった・・・」 十兵衛「え・・・・?」 花月「誰が来るのか…すっごく恐かったから…」 弥勒(雪彦)「じゃぁ 僕でよかったね。・・・・・・でもないか」 花月「え? どういうこと」 弥勒(雪彦)「だって僕、十兵衛のこと好きだし・・・っね?」 ナレーション「予想外の台詞に動揺を隠せない花月」 弥勒(雪彦)「僕ね、君の事(花)大嫌いなんだ。 いちいち十兵衛といちゃついて! むかついてたんだよね〜! と言う事で夏彦よろしくね」 ナレーション「あぁ! ごめんなさい! ゆっきー悪者にしちゃったぁ」 弥勒(夏彦)「まかせとけ雪彦」 花月「や・・・っ」 ナレーション「思わず十兵衛に取り縋る花月。先程まで気丈に振る舞っていたとは言え、一度気をゆるめてしまったせいか、 今やその顔は青ざめ、身体は小刻みに震えている。」 十兵衛「・・・・(抱え上げて)逃げるぞ、花月!!」 ナレーション「震えて動かない花月を抱えて逃げようとしたその時・・・」 弥勒(雪彦)「夏彦に奇羅々姉さん!!・・・何してるんですか!!!」 花月「・・・・・?えっ・・・・???」 弥勒(奇羅々)「・・・(メガネを外して)アラ、本物の雪彦が来てしまった様ね」 弥勒(夏彦)「あの大男の相手をした後だから、暫らくは回復しないと思っていたが・・・さすがだな」 十兵衛「???どう言う事だ・・・?」 花月「ひどい!!・・・・・」 弥勒(奇羅々)「はーい♪甘ちゃんの雪彦。元気だった?」 弥勒(雪彦)「…顔が似ているから混乱していると思いますが…そこの女性は僕の姉の奇羅々です。」 花月「お姉さん…」 十兵衛「……同じ『姉』でもココまで違うのか………(汗)」 弥勒(奇羅々)「フフ♪こーんなに綺麗なコを見るの久し振りね。どんな表情してくれるのかしら?楽しみ〜♪♪」 花月「女性が相手でも攻められる僕って……(涙)」 弥勒(夏彦)「奇羅々、言っておくが、俺が先だぞ!」 弥勒(奇羅々)「はいはい。」 花月「・・・勝手に決めないで下さい!それに、どちらのお相手もお断りします!!」 弥勒(雪彦)「夏彦、いい加減に・・・」 不動「クックックッ・・・見つけたぞ!!」 ナレーション「多勢に無勢・・・あまりの状況に歯ぎしりする十兵衛。おびえる花月を抱き締めた腕に一層の力がこもる。」 不動「一途な飛針のも一緒とは、こいつぁ引裂きがいがありそうだぜ。くっくっくっ・・・もっともその格好じゃもう誰かに 世話してもらったってか?」 花月「・・・・っ・・・!!!」 勒(雪彦)「・・・僕じゃ満足できませんでしたか?」 不動「いいや、中々だったぜ(ニヤリ)次はこのお姫サマを抱きてぇんだよ!」 ナレーション「無理やり、花月を十兵衛から引き剥がす不動。」 花月「いやああ!!十兵衛っ」 十兵衛「やめろ!花月に手を出すな!!」 不動「おっと、どいつもこいつも一歩でも動いてみろ。このお姫様に傷がつくぜぇ(ギミックを構える)」 効果音「ザン!」 ナレーション「見事なまでにザックリと斬られる不動のギミック」 弥勒(緋影)「傷つけられる前に切り捨ててやろう…」 ナレーション「不動のギミックを斬り付け、バランスを崩したその瞬間に花月を抱き上げるちゃっかり者の緋影。」 花月「あっ・・・・!!やだっ・・・!! 」 弥勒(奇羅々)「あー!緋影兄狡い!頂いた事あるんでしょ!?」 花月「……言っておきますけど、僕にはもう性欲がないですよ……」 弥勒(緋影)「ほう・・・試してみるか?」 弥勒(奇羅々)「いっつも男相手じゃ可哀想でしょ!?私で試さない?(ワクワク)」 花月「あ、あのですねぇ……あれだけヤラれてまだ性欲が残っていると思いますか?」 弥勒(夏彦)「関係ないさ。やり始めれば身体は反応する。そういうものだ。」 花月「・・・!!やっ・・だっ!!」 十兵衛「…花月!」 弥勒(緋影)「あいにくだがここではお前達の意思は関係ない。」 花月「ひっ・・・嫌・・・ぁ・・・ああっ・・・!」 弥勒(夏彦)「(クスッ)反応しているな・・・」 ナレーション「堂々と花月に触れ、口付けを落とす弥勒(緋影)と弥勒(夏彦)。」 花月「んっ/////そ・・そこはっ・・・んぁああっ・・・」 弥勒(緋影)「性欲がないというより感じ易くなったようだな。」 弥勒(奇羅々)「でも、結構の数イッたんでしょ?完全に開花させるまでと、イクまでの時間が掛かりそうね。 兄さん達搾り取られて終わりそうねV」 弥勒(時貞)「どうかな、こっちは三人がかりだ。」 花月「ひっ・・・やだ・・・ぁ・・・んんんっ・・・」 弥勒(夏彦)「とりあえず奇羅々、そこの男(十兵衛)を押さえておけ」 十兵衛「やめろ!」 花月「いやあぁぁっ!!!・・・な、んで・・・こんな・・・」 効果音「チュヂャリィィン!!」 ナレーション「辺り一体を不快な音が凶反射する。」 花月「んんっ・・・なに・・・?」 弥勒(雪彦)「いくら僕でも怒る時は怒りますからね……」 ナレーション「犯人は雪彦だった。4人のスキを付くと花月を奪い返し、そのまま十兵衛に手渡しした。」 弥勒(緋影)「雪彦・・・邪魔だ。」 弥勒(奇羅々)「あららー、雪彦完全に怒っちゃったみたいね…目が座ってて恐いわ。」 弥勒(雪彦)「僕は慣れてるからいいけど、花月さんは・・・」 不動「今のうち、というとこか・・・」 ナレーション「背後から忍び寄るしぶとい不動。」 弥勒(雪彦)「行為自体を咎めるつもりは無いですよ…ただ、嫌がる人を無理矢理やろうとするその精神が許せない!」 十兵衛「くっ・・・・き・・・きさま・・・(バタッ)」 花月「!!!やだ・・・十兵衛・・っ!!・・・あっ!!」 弥勒(奇羅々)「(不動に気が付き)おっさんシツコイってば!」 ナレーション「それでも花月を抱えて逃走する欲の男!」 花月「・・・いや・・・!!」 弥勒(夏彦)「美女と野獣ゴッコは俺達がいる間は諦めな。」 ナレーション「瞬発力に長けている夏彦と奇羅々があっさりと追い付く。」 効果音「ガゴォ!!」 赤屍「それはどうでしょう??(クスッ)」 弥勒(雪彦)「あ〜っ、もう皆花月さんに手を出すな!」 不動「後は頼んだぜ・・・クックックッ・・」 ナレーション「壁が突然崩壊……いや、緋影が壁越しに不動を斬り付けるのに成功した。」 弥勒(緋影)「おっと、敵は独りじゃなかったのようだな。」 弥勒(夏彦)「いいタイミングだ。(花月を抱き上げながら)」 花月「んっ・・・・!!」 ナレーション「そのまま気絶させられる花月」 赤屍「ホウ、歯ごたえのありそうな方達ですね。」 ナレーション「ちなみに不動は何度目になるだろう再び深い傷を負い、気を失っている。」 十兵衛「くっ・・・・花月・・・・」 弥勒(雪彦)「だめですよ動いちゃ・・・!傷が・・・」 弥勒(奇羅々)「これって…致命傷だけど(不動を指差して)…トドメ刺しておく?」 弥勒(緋影)「そうしたいのは山々だが・・・殺す訳にはな・・・」 弥勒(夏彦)「化けて出てきそうだ」 弥勒(奇羅々)「でーーーーー(-△-;)こんなオッサンが花月抱くのなんて堪えられないーーー(絶叫)」 弥勒(時貞)「しょうがない、首だけ出してそこにでも埋めておけ。」 弥勒(緋影)「で、雪彦があの怪我人に構っている間にお姫サンを頂くと。」 弥勒(夏彦)「そう言うことだ、・・・移動するぞ。」 弥勒(奇羅々)「ぶーーーーーーーー!!(殺したい気持ちで一杯らしい)私なんか、裏にいても過激な 事出来なくて欲求不満溜まっているのに!このオッサンが花月を好きにできるのなんて許せない!!」 ナレーション「そう言って、思いっきり土に不動を埋める奇羅々」 赤屍「(私の存在、忘れられているようですねぇ……)」 弥勒(奇羅々)「土の上から槍でブスブスさしてやろうかしら……」 ナレーション「本気で言っている奇羅々がちょっぴり恐いと感じる兄3名。」 弥勒(奇羅々)「傷口から寄生虫を埋め込むのも一つの手よね♪」 赤屍「それは中々・・いいですねぇ(ニッコリ)」 弥勒(時貞)「おい奇羅々・・・それもいいが早くしないと雪彦が来るぞ。」 弥勒(奇羅々)「しょうがないわね・・・後はお任せするわ♪赤屍さん」 赤屍「はい♪喜んで・・・」 弥勒(奇羅々)「寄生虫は見つからなかったけど、傷口に思いっきり天然塩を埋め込んだからちょっとスッキリ♪」 ナレーション「そして赤屍は非常に楽しそうに居残った・・・」 弥勒(夏彦)「……イキイキしているぞ…奇羅々…」 弥勒(奇羅々)「んふっふ〜♪」 弥勒(雪彦)「あれ・・・?兄さん達は・・・しまった!!!」 十兵衛「奇羅々の漫才に見とれている最中に逃げられたか!」 ナレーション「慌てて廊下を見るが、そこには園芸にいそしむDr.ジャッカルしかいない。」 赤屍「どうしましょうかねぇ・・・(クスッ)これはもう、芸術的に・・・(ブツブツ)」 弥勒(雪彦)「と、とにかく探しましょう!僕なら兄達の居場所はなんとなくわかりますから!!」 十兵衛「頼む…花月を…これ以上…」 弥勒(雪彦)「・・・!!十兵衛さん!!!」 ナレーション「よろめく十兵衛。不動に思いきりきりつけられていたのだ。」 十兵衛「俺はいい。だから花月を追ってくれ。」 弥勒(雪彦)「ダメです・・・貴方がいないと・・・」 赤屍「園芸の肥やしは黙って倒れていて下さいね。」 ナレーション「そして、ザックリと赤屍に斬られる不動」 不動「ぐああああ!!き・・・貴様っ・・・」 赤屍「さて、行きましょうか?・・・お手伝いしましょう♪」 弥勒(雪彦)「え・・・?あ、はい・・・・」 ナレーション「パッタリと倒れ、もはやピクリともしない不動を後目に3人は弥勒兄弟の後を追った。」 弥勒(夏彦)「ふうん?やっぱり、性欲が無くなったっていうのは・・・嘘だな」 花月「い・・・や・・・っ・・・んんっ・・」 ナレーション「一方、上手く逃げ押せた4人は、(奇羅々を除き)既に楽しんでいた。」 弥勒(緋影)「くくくっ・・・いい反応だな。」 花月「い・・・やっ・・・いやだっ・・・あああっ」 弥勒(時貞)「おい、夏彦早くしてくれよ。さもなきゃとっとと俺にまわせ。」 弥勒(夏彦)「先の時は逃げられたからな・・・今度はしっかりと・・・出してやる。」 花月「やあぁぁぁ!」 ナレーション「夏彦はゆっくりと花月の中に押し入ると、激しく動き始めた」 花月「あっ・・・いや、ぁ・・・ひっ・・・」 弥勒(夏彦)「嫌がってた割には・・・イイ反応だ」 花月「そん、な・・・や・・・あんっ・・・」 弥勒(時貞)「おっとここに居るのは夏彦だけじゃないぜ。こっちも感じてもらわないとな。」 ナレーション「花月の中心を弄び始める時貞。敏感になっていた花月はなす術もなく追い立てられていく」 弥勒(緋影)「…そう言えば…こっちの口は、使った事はあるのか?」 花月「!!!ひっ・・・いやだ・・・ぁ・・・んんんっ・・・」 弥勒(奇羅々)「止めておいた方が良いわよ。花月、こんな目にあっても反抗する気マンマンの目ぇしてるもの… …食いちぎられちゃうわよ」 弥勒(緋影)「そうか・・・?」 弥勒(奇羅々)「多分ね♪」 弥勒(緋影)「なら、もう少し力を奪ってからだな」 ナレーション「反抗心満々の花月を落すべく、緋影も愛撫に交ざりはじめる。」 花月「ふぁ・・や・・・あん・・・っ・・・」 弥勒(夏彦)「・・・くっ・・出すぞ・・・」 花月「やぁ・・・だ・・・やめ・・・」 ナレーション「花月の哀願を無視して、中に出す夏彦。おぞましい感触に、花月は涙をこぼした」 弥勒(時貞)「次は俺だな・・・可愛がってやる」 花月「・・・も・・・やだ・・・っ!!んぅ・・っ!あああっ・・・」 ナレーション「六本の腕に押さえつけられて、花月は泣きながら必死に身を捩る。」 花月「いや…いやあぁぁっ!!」 ナレーション「花月が悲鳴を上げるのと同時に、鋭い指笛の音が響いた。」 効果音「(ざわざわと何かがうごめく気配)」 弥勒(奇羅々)「きゃああっ!何よこのネズミの大群!?」 弥勒(時貞)「こっちはカラスだ!くそ・・・っ!何だコイツら…!?」 士度「花月から離れろ・・・。」 弥勒(夏彦)「フン、また貴様か・・・懲りないな」 花月「し・・・ど・・・?っ!!・・・ひっ・・動か・・ないで・・っいやぁ・・・」 弥勒(時貞)「何だ、わざわざ見に来たのか?・・・暇人だな」 花月「やあああっ・・・!!み・・・見ないでっ・・・嫌だぁっ・・・!!」 士度「っ・・・花月を離せ・・・!!」 効果音「ぴーんぽん ぱーんぽん♪(MAKUBEX用のチャイム)」 花月「え・・?」 不動「はぁ?」 弥勒(奇羅々)「なに?」 ナレーション「以下省略・・・」 MAKUBEX「今から彼以外に花月ちゃんに近づくと危ないからね☆」 ナレーション「↑ スピ−カーからね」 花月「彼・・・・?」 十兵衛「平気か?(部屋に入って来てカヅを抱きかかえる)」 花月「うん」 ナレーション「答えながらも顔を背ける花月。」 花月「あの…今のMAKUBEXの放送は…??」 十兵衛「さぁ?俺はよう知らんのでな。 俺はただお前を連れ出せって言われただけだ」 ナレーション「ーそのころMAKUBEXは花月を襲おうとしてたメンバーをコンピュータ−ルームに集めて話をしている。」 弥勒(夏彦)「なんだよ、こんな所に連れてきて。」 弥勒(奇羅々)「そーよ! これであんたの言うゲ−ムがおもしろくなかったら殺すわよ☆」 MAKUBEX「(にっこり)まぁまぁ、これ(モニター)をみてよ。」 弥勒(緋影)「十兵衛と花月か。それがどうした?」 MAKUBEX「よ」 ナレーション「引っ張る・・・」 MAKUBEX「ーく見てて・・・・・・ほら(指をさす)」 ナレーション「ー十兵衛&花月(夏彦達がモニター見てる部屋)ー」 花月「よかった・・・・助かったんだね・・・・」 十兵衛「あぁ」 効果音「ギュイィィーン(電気が消えていく)」 十兵衛「!! 花月! 平気か!(真っ暗の中かづちゃんを探す)」 花月「―――――」 ナレーション「真っ暗闇の中、十兵衛に抱きついた・・・」 十兵衛「花月? 花月か?」 ナレーション「こくんっとうなずく。 そして・・・」 十兵衛「(キスをされる十くん)ん・・・花月・・・・・・」 効果音「ゴクンッ(十兵衛が何か固体を飲みこんだ)」 十兵衛「んん?! 何を口に入れたんだ!! 花月!!」 効果音「キュィィ―(明かりがゆっくりと戻る)」 ナレーション「明かりがついて、十兵衛が見たのは・・・」 蛮「よぉ」 十兵衛「貴様!! 何を飲ませたんだ!」 蛮「ドラックだよ。 なんでもすげーHしたくなるらしいぜ。 そうだよな? MAKUBEX」 MAKUBEX「(モニターを見ながらマイクで話す)そうだよ。 僕の計算どうりに動いてくれてありがとう。」 蛮「ったくヤなヤローとキスしちまったぜ。 報酬ははずめよな!」 MAKUBEX「分ってるよ。 それはあとでね。 十兵衛、君はそのドラックを飲んでどこまで花月ちゃんへの 気持を押さえられるかな?(性欲のほう)」 十兵衛「お、お前等……」 花月「ん・・・(失神中)」 ナレーション「すんなりと伸びた四肢に散った黒髪。十兵衛はゴクリと喉を鳴らし・・・逃げ出そうとした。」 十兵衛「(だ、駄目だ。これ以上花月を傷つけたり悲しませるわけにはいかない。)」 ナレーション「だが、理性と反して、身体が勝手に動いていく」 花月「んん・・・やぁ・・・」 十兵衛「!!(ダメだ・・・あんなに手酷い陵辱を受けた後の花月を・・・ダメだっ・・・!!)」 ナレーション「心と体がまるで別物のように……十兵衛は花月をゆっくりと抱きしめた。」 花月「ん…(眠っているが、幼馴染みの気配を感じたのかすり寄ってきた)」 十兵衛「(・・・すまない・・・花月・・・っ・・もう、ダメだ・・・!)」 ナレーション「十兵衛の意思とは関係なく、欲を満たす為に花月の身体に愛撫を加え始めた」 十兵衛「花月…」 花月「んっ・・・十兵衛?えっ?!」 十兵衛「花月っ・・・・俺は・・・・俺は・・・」 花月「っ////十兵衛っ・・・や・・・やだっ・・・!!」 ナレーション「十兵衛の腕から逃れようと抵抗するが、元々の力の差と、今まで受けた陵辱の所為で力が 入らないでいた。」 花月「い・・・やだっ・・・見ないでっ・・・お願・・・い・・・っ」 十兵衛「花月…お前が欲しい…」 ナレーション「彼自身の心の声とは裏腹の、熱っぽい声。それを抑えるすべもわからず、十兵衛は花月の身体を求めた。」 花月「や、めて…十兵…衛…君まで、こんな…ッ!」 十兵衛「花月・・・・・・っ」 花月「嫌だ・・・ぅ・・・んんっ・・・ぁっ・・・や・・・だ・・・っ」 ナレーション「花月が他から受けた陵辱の跡を消すかのように、上からどんどん跡を付けていく十兵衛。 そしておもむろに花月の足を掴んで開いた」 花月「や・・・っ!…やだぁ・・・十兵衛っ!!(涙ぽろぽろ)」 ナレーション「見られている、という事と中から溢れてくるモノの感触に、とうとう泣き出してしまった花月。」 十兵衛「(酷い…裂けて血まで出ている…こんな花月を俺は…っ)す…まな・・い・・止まらない…」 ナレーション「震えを帯びた声に十兵衛を見上げる花月。」 花月「十兵衛・・・?(様子が・・・変、だ・・・)」 十兵衛「(ダメだ・・もう、止まらない)・・・すまな・・い・・花月・・・耐えて・・くれっ・・・!!」 花月「十兵・・・衛・・・っ!ひぅ・・・いっ・・痛っ・・・んあああっ・・・」 MAKUBEX「クスッおもしろくなってきた♪」 弥勒(夏彦)「恐ろしいガキだな・・・(モニターを見ながら)」 MAKUBEX「ビデオにとって売り捌けるしね♪…て君誰?」 十兵衛「くっ・・・こんな事を・・・!!」 花月「あっ、うぁ・・・」 ナレーション「嗚咽し、抵抗する気力も無いまま身体中を震わせる花月。でも十兵衛の顔もまた、 負けず劣らずと言える程ひき歪んでいる。」 効果音「ヴヴン………」 ナレーション「突然、MAKUBEXのコンピューターのモニターが闇に包まれる」 MAKUBEX「何だ?」 弥勒(雪彦)「悪趣味にも程があります。この部屋の接続コードは全て切断させて頂きました。 非常用電源コードも同様に切断したから無駄ですよ。」 士度「・・・悪いが俺もこういうのは趣味じゃねぇんだよ。」 ナレーション「周囲には無数のドブネズミがいる。どうやら士度はこのネズミを使ってコードの切断を手伝ったらしい。」 弥勒(雪彦)「とりあえず、2人を探しに行きましょう、士度さん」 士度「そうだな・・・」 ナレーション「一方、十兵衛と花月は…」 花月「・・・んうっ・・やぁ・・ひっ・・・あぁっ・・・・」 十兵衛「(泣いている・・・花月・・っ)ゆる・・してくれっ・・花月っ・・・くっ・・・」 ナレーション「心とは裏腹に、花月の中に熱を放ってしまった十兵衛。」 花月「っ・・・あ・・・」 ナレーション「放心した様子の花月にビクリとする十兵衛。自分を切り裂いてしまいたいと思いつつ、 それでも熱が引ききらないのに愕然とする。」 十兵衛「花…月…っ!!(こんなに強い薬だったのか…っく…っ!身体が…)」 ナレーション「引き切らない熱の出口を求めて、十兵衛の身体は更に花月を蹂躙し始めてしまった」 花月「・・・ひぅっ!!やっ・・・動かないで・・・もう・・・っこんな・・・ぁ・・」 ナレーション「性急な行為に掠れた声で哀願する花月。その顔には血の気がない。」 十兵衛「(くっ・・・)花月・・・頼・・む、少しで・・力を抜いてくれ・・・これ以上、傷つけたくっ・・・」 花月「十兵・・衛・・・?・・ひっ・・・う・・あっ・・・」 十兵衛「!!」 花月「ん!」 ナレーション「また自分の体内を別の人間のものが満たしてていく。咄嗟に歯を食いしばりながらも花月の 身体は疲労と行為の回数に明らかにほぐれ始めていた。」 花月「十兵衛……」 十兵衛「すま・・・ん・・・」 花月「っあぁ・・・っっ」 ナレーション「何度も繰り返される行為に、花月自身も少しずつ理性が飛び始めていた。」 花月「ふぁ・・・ぁんっ・・・んんっ・・・(や・・だ・・・こんな形で・・・十兵衛・・・)」 十兵衛「俺は・・・守りたかった・・・・・貴様を・・・・・ううっ」 花月「んっ・・・・じゅう・・・べえ・・・泣いて・・るの・・・?」 ナレーション「男泣きする幼馴染み・・・驚いてそっと花月は十兵衛の背に手をまわした。」 花月「じゅ・・・べ・・・ごめ・・・なさ・・い・・・・僕は・・・へ・・・いき・・・んっ・・・いっぱいして・・・・じゅうべえで ・・・・いっぱいに・・・・・」 十兵衛「花・・・月・・・・っ!!」 花月「ひんっ・・・ああっ・・・じゅう・・・べ・・えっ・・・」 ナレーション「乱れる花月に昂ってしまう十兵衛。おそらくそれはもう薬のせいだけではなかっただろう。」 十兵衛「好きだ…好きなんだっ、花月!」 花月「ぼ・・くも・・っ・・ひぁ・・っああああっ!!」 ナレーション「素直に快楽を顕わにし始めた花月に十兵衛は押さえきれぬ熱につき動かされてしまう」 花月「んぁ・・・っや・・・あん・・・っ・・・・」 ナレーション「ただそれでも少し慣れたのか、欲を放出して余裕が生まれたのか、荒々しいながらも貪るだけ ではない、花月を思い遣った動きに、答えるように白い脚が絡められた。」 花月「……じゅ…べえ……」 十兵衛「花月……」 ナレーション「そんな花月がいとおしくて、十兵衛は花月の唇に自分の唇を重ねる。」 花月「んんっ・・・ふぁ・・・」 ナレーション「その頃、ドアの外では・・・・」 弥勒(雪彦)「(覗き見しながら)・・どうしよう・・・////まぁ、何だからぶらぶになったみたいだから・・・大丈夫かな?」 士度「………////と、とりあえず他行くか?」 弥勒(雪彦)「う、うん・・・」 ナレーション「士度と共に行こうとした雪彦は不意に足を止めた。」 弥勒(雪彦)「僕は…ココで見張りをしていますよ。また誰かが花月さんを狙って来るかもしれないですから」 士度「・・・なら俺もつきあうぜ。」 ナレーション「普通でない面々に思い当たった士度は、中からの物音にことさらむっつりとしながら、 それでも言ってしまう。」 士度「(ちっ我ながら何てお人好しなんだ・・・)」 弥勒(雪彦)「君、こういうこと(十兵衛と花月をドア越しに指差しながら)に慣れていないんでしょ? 無理はしない方が良いですよ」 士度「/////・・・で、でもよ・・・」 ナレーション「しかし二人が残ったのは当たりだったらしい。」 弥勒(奇羅々)「こーんーにーちーはー☆」 蛮「へえ〜、色っぽい声がすると思ったんだが・・・」 士度「うわ…ある意味、最悪な奴等が来た……」 ナレーション「蛮と奇羅々が仲良くそろって御登場!」 弥勒(雪彦)「ここは・・・通しませんよ・・・」 蛮「いいじゃん、あいつ等はもうやったんだろ?…そろそろ次に回してもいいと思うんだがよ?」 士度「あのな、キサマには遠慮ってもんはねぇのかよ!」 弥勒(奇羅々)「薬が効いてるからね〜。もう少し待ってあげたら?蛮だって性欲押さえ付けられたらツライでショ?」 ナレーション「蛮にそう言うと奇羅々は雪彦と士度の方を見る。」 弥勒(奇羅々)「だから、私と相手してよ。雪彦もしくはソッチのお兄さん♪」 士度「・・・え???」 弥勒(雪彦)「姉さんっ。姉さんも、もういい加減にしたらどうですか。」 弥勒(時貞)「ふん、何とでも言っていろ。俺は花月をいただくぞ。(不公平だ。皆していい思いをして。)」 弥勒(奇羅々)「…雪彦の意地悪…私だって花月ちゃん欲しいのに……」 ナレーション「シュンとしてしまった奇羅々を見て、慌てたのが士度だった。」 士度「お、おい…言い過ぎなんじゃ……?」 弥勒(雪彦)「いいえ、このくらい言わないと・・・」 弥勒(時貞)「奇羅々は止まらないからな」 士度「げっ、また増えやがったのかよ。雪彦!テメェの兄弟はどっから湧いて来やがるんだ!」 弥勒(雪彦)「そんな、人を蛆虫みたく言わないでください〜」 効果音「がちゃり(戸が開いた音)」 十兵衛「・・・うるさい!何を騒いで・・・!!」 鏡「クスクスクス。楽しそうだね。」 ナレーション「凍り付き、絶句する十兵衛。」 効果音「ばたん!!!!(閉めた音)」 花月「・・・?どうしたの・・・十兵衛・・・」 十兵衛「いや、外に・・・逃げるぞ花月。」 花月「…駄目…動けない…」 ナレーション「怯える花月。それを内心自分を怒鳴り付けながら、十兵衛はそっと、優しく抱え上げた。」 十兵衛「・・・すまない・・・無理をさせてしまった・・・」 花月「ううん…僕も欲しかったから……////」 十兵衛「花月・・・・こんな形で、抱いてしまって・・・本当に・・・」 ナレーション「顔を真っ赤にさせながら十兵衛の服にしがみつく花月。(花月は十兵衛の服を着用)」 花月「十兵衛、もう言わないで・・・」 十兵衛「だが…」 花月「マイナス思考は止めておこうよ…薬のお陰で僕は十兵衛と一つになれたんだから…////」 十兵衛「花月・・・・」 ナレーション「その頃・・・」 鏡「おや、嫌われちゃったかな。」 蛮「突撃した方がよさそうだな。」 弥勒(雪彦)「・・・・・させません。」 士度「大体、今さら中に入っても無駄だぜ」 ナレーション「ニヤリと笑う士度」 士度「ネズミどもに穴を掘らせたからな。とっくに逃亡中だ」 弥勒(雪彦)「ナイスフォロー士度サン!」 弥勒(奇羅々)「・・・・・土の・・・中???」 蛮「こんの猿マワシっ!テメェなぁっ、お姫さんは丁度食べごろだってーのに!」 弥勒(奇羅々)「土の中…土の中…あああああ!!!!」 蛮「お、おい奇羅々?」 ナレーション「様子のおかしい奇羅々の肩を抱く蛮。」 赤屍「おや、思い出しましたか…(クスッ)」 弥勒(奇羅々)「アイツを埋めたんだけど・・・まさか・・・・・(汗)」 士度「アイツ????何だ、それは」 弥勒(奇羅々)「あんのいやらしい顔したヤツ・・・たしか・・不動とか・・・」 弥勒(雪彦)「そおいえば…えんげいにいそしんでいましたよね……?(ぎぎぃっと赤屍を見る)」 士度「(掘ったのは壁なんだが………)」 赤屍「トドメはさしてませんよ…(ニッコリ)」 弥勒(奇羅々)「いっや〜〜〜〜〜〜〜〜!!あのオッサンだけは絶対に嫌!!」 ナレーション「そしてその頃、事体は最悪な状態を迎えていた!!」 十兵衛「・・・な・・・何でこんな所に・・・首が・・・(汗)」 花月「しかも…園芸用の肥料がまかれている……」 効果音「ボコ・・・・ボコボコボコ!!!(土が盛り上る音)」 花月「ひっ・・・・!!!」 不動「よーくーがーうーずーくー…みどーころす……」 弥勒(奇羅々)「良かったーまだ復活したたで花月ちゃん無事だー♪」 蛮「確かに…ネズミの掘った穴を辿って行けば辿り着くのは容易だよな」 十兵衛「・・・!!!しまった・・・追いつかれたか!!」 不動「みどー……こぉろぉすぅぅぅぅ(いきなり蛮に突っ込む)」 蛮「ケッ!イッちまった奴はお寝んねしてな…蛇咬!!」 弥勒(雪彦)「花月さん、十兵衛さん…良かった無事でしたか……」 ナレーション「蛮が不動を一撃粉砕したトコロで雪彦と士度が顔を出す。」 十兵衛「ああ・・・一応、無事だ・・・」 花月「……(汗)」 蛮「っったくどこまでうざいヤローなんだ・・・」 弥勒(雪彦)「ある意味、物凄い生命力かとは思いますが…(汗)」 士度「美堂蛮、お前、よくこんなのと長年知り合いでいられるな。」 蛮「好きで『長年知り合い』なんじゃねーよ」 赤屍「どうやらもともと頑丈だったところへ無限城暮らしでさらに回復能力が上がってしまったようですね。 折角の作品だったのに・・・」 蛮「赤屍…手前一体何を…?」 弥勒(雪彦)「作品って・・・なんなんですか一体。」 弥勒(奇羅々)「ある意味、芸術的作品だったと思うけど・・・」 蛮「そんな事より…花月チャンを渡してもらおうか」 ナレーション「蛮はにやりと笑った。」 十兵衛「だめだ!!」 花月「……わかった…」 弥勒(雪彦)「花月さん!?」 花月「抵抗したら皆に危害が加わり…どうせモノにされるんだったら…僕の方から行くよ…被害は少ない方が良いからね。 十兵衛、僕を降ろして。」 弥勒(時貞)「ほう…物わかりがよくなったようだな…」 蛮「じゃあ有り難くいただくぜ。」 弥勒(雪彦)「時貞はともかくとして、美堂クンは止めておいた方が良いですよ。自分勝手にイッちゃう人だから…」 士度「最低なヤツだな…」 弥勒(奇羅々)「蛮ってサイテ−…ね、花月ちゃん。私を相手にしない?」 花月「別に・・・誰でも・・・」 十兵衛「待て!俺が許さん!」 弥勒(雪彦)「花月さんが良くても一人で勝手にイッちゃうような美堂クンには絶対に渡しませんよ!」 弥勒(奇羅々)「そうよ、一人で勝手にイッちゃうような人間はヘタッピぃなんだから!もしくは早漏ね(キッパ)」 蛮「何だと〜!テメェら〜っっっ!」 ナレーション「十兵衛と花月の姿は何処にも見えない。皆が蛮を罵っている間に十兵衛は花月を連れてさっさと その場を去っていたのだ。」 蛮「あ〜っ!しまった逃げられた!!!」 弥勒(奇羅々)「あーーーー!早漏の蛮を責めている場合じゃなかったぁぁ!!」 蛮「……いつかこの女ゼッテ−犯す!(怒)」 弥勒(時貞)「ちぃっ!追うぞ!」 士度「……なんでお前(雪彦)が蛮の性癖を知ってるんだ?」 弥勒(雪彦)「人生色々です!」 士度「(あまり考えたくないぜ・・・)」 ナレーション「蛮達が走り去り、暫くしてから十兵衛と花月は気配を消すのを止めた。(ココはあの場から割と近い別室)」 十兵衛「花月…どういうつもりだ?」 花月「ああしないと……君に危害が及ぶから…」 十兵衛「言ったはずだぞ。俺は貴様を守るためにいる。迷惑とは思わんし、そんな気の遣い方をされると腸を 火にあぶられているような気がする。」 花月「……なんか凄い例えだね……」 ナレーション「二人は吸い込まれるようにして口付けを交わし、再びベットに身を沈めた。」 花月「…あ…(でもね、十兵衛…従う者を守るのも主の役目なんだよ)…はっ…」 十兵衛「どうした・・・?花月」 花月「ううん…なんでも…な、い」 ナレーション「泣きそうな顔で微笑む花月に、十兵衛は引っ掛かりを感じる。」 花月「それより・・・もっと・・・して・・・十兵衛・・・」 十兵衛「何を…考えている?」 花月「え……?」 十兵衛「子供の頃から一緒だったんだ…隠している事があるのはすぐに分かるさ」 ナレーション「ひどく優しい愛撫を続けながら、十兵衛は花月に答えを促す。」 花「別に・・・んっ・・・なんでも」 ナレーション「花月は十兵衛を引き寄せぎゅっと抱き締めると、親友に見られないようにそっと泣いた…」 十兵q「本当に・・・?」 花「・・・・・ごめんね・・・十兵衛・・・・」 ナレーション「花月の様子に十兵衛も何か異常を感じ取ったかそっと己から手を外させ顔を覗き込む。」 十兵q「何故泣く?何を謝っている?」 花「な、何でもないよ。それより抱いて、十兵衛・・・(分かってる、これは逃げだ。でも、どうせ汚れるなら・・・ どうせ壊れてしまうなら、十兵衛、僕は君との行為でがいい)」 十兵q「花月・・・いいのか、本当に・・・」 花「うん、十兵衛・・・。僕を抱いて・・・。」 効果音「ばたん!!!(いきなり戸が開いた音)」 リ「・・・見つけたぜ」 弥勒(奇羅々j「めーっけ♪こんなに近くで隠れてヤルなんてね…危うく引っ掛かるトコロだったわ」 十兵q「・・・貴様等・・・っ!!」 花「君達(蛮&奇羅々)も良いコンビだよね……」 弥勒(奇羅々)「でー!ヤメテよね、こんな早漏イヤよ」 リ「早漏じゃねえよ!勝手に決めつけんな!!」 弥勒(奇羅々j「んじゃヘタッピぃ。ああ、訂正してあげるなんて私ってば良いヤツね」 十兵q「とにかく、ここから去れ!!これ以上、花月は・・・」 弥勒(奇羅々j「立つ事もロクに出来ない人を抱こうとしている人間のセリフじゃないわよ。」 十兵q「(グサッ)それは・・・花月が・・・・望んだから・・・・」 花「そう言う事ですよ…(妖艶に笑って十兵衛を抱きしめながら)」 十兵衛「か・・・花月・・・?」 リ「・・・へぇ・・・中々イイ感じに仕込んだじゃねェか・・・(ニヤリ)」 花「十兵衛専用ですってば……他の人はお断り |
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